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2012 06,20 17:15 |
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連載シリーズ第二弾です。今回からはよく交換する部品などの数値や、表示の読み方について記事にしていきたいと思います。
まずは前回の記事にてたくさんのコメント・拍手ありがとうございました。どんどん間違えていたりご意見などありましたらどんどんよろしくお願いします! 1:コンデンサってなんぞや? まず、コンデンサってなんぞやということなのですが……正直なところ、劣化部品の交換のみであれば、コンデンサの原理についてはあんまり理解しなくても大丈夫かと思われます(各種コンデンサの『やってはいけないこと』に注意すればいいので) コンデンサはものすごくざっくりまとめると「充電池」です。電気を貯めて、貯めた電気を使って~ というやつですね。ただこのコンデンサという充電池、アナログ回路ではいわゆる「カップリングコンデンサ」と「デカップリングコンデンサ」といった使われ方や、「平滑回路」なんかにも使われます。 ……つまりどういうことだってばよ? ただの充電池じゃなければなんぞや? さっそくややこしい単語が出てきましたね。 これについて詳しく説明するとまた1記事使う+いきなり覚えるには情報量がぱんぱんになる ということで、別記事にしますね。 劣化している(もしくは劣化が予想される)コンデンサなどを交換するなど、実際に『部品交換』で必要になる最低限の知識のみこちらの記事では扱います。 2:コンデンサの種類・表示の見方 アンプでまず目に入ってくるのは、やはり前述の平滑コンデンサにも使われる『電解コンデンサ』でしょうか。 そもそもコンデンサって種類あるの? どんな特徴があるの? オーディオ的にどうなのよ? そのへんについて書いていきたいと思います。
①電解コンデンサ
電解コンデンサは、一般的には写真のような円筒状の『アルミ電解コンデンサ』が有名でしょうか?
ではこのコンデンサについて知っておきたい用語として以下の物に注意してください。 ①容量 容量とは、コンデンサにどのぐらい電気を貯めることができるかと解釈してください。数字が大きいほど一杯電気を貯められるようになるという認識でOKです ※ただし、単位として pF(ピコファラド) μF(マイクロファラド)をみかけると思いますが、1000pF = 1μF ですので、ご注意ください。0.22μFと表記しているコンデンサもあれば、220pFと同じ容量なのに表示している場合も(汗) ②耐圧 耐圧は、どれだけ電圧をかけても壊れないか。という安全ラインの数値です。できるだけ大きければいいかと言われると、特にそんな必要はありません。交換する部品と同じか、その上ならOKです。 たとえば、耐圧16Vのコンデンサを軽トラと例えます。耐圧100Vのコンデンサはそうなると大型ダンプですね。 そして、電圧について、米袋1つを1Vと考えてください。15個の米袋を運ぶのに、軽トラではこべるのにわざわざ大型ダンプを使う人がいますでしょうか? でもちょっとした大きさのトラック(耐圧30V)ぐらいなら、すぐ動かせる(部品が手元にある、ちょっと余裕を持ちたい)なら使うのはそんなに不自然でもないです。 逆に、60個の米袋を、16個しか積めない軽トラや30個しか積めない中型トラックにのっけたら過積載どころか壊れてしまいますね。 米袋と電圧は全く異なるものですが、耐圧がもとの部品より同じか、それ以上にしないといけない理由はなんとなくわかっていただけたでしょうか(汗) ③極性 これは間違えやすく、しかも重大な故障・事故につながるので必ず電源を入れる前や、取り付ける前に確認をしてください! 電解コンデンサには、一般的に極性というものがあります。乾電池でも、+と-を逆にして使うと液漏れなんかが起きてしまうように、電解コンデンサにも+と-があります。 間違えてくっつけたりなんかすると大惨事家庭大戦につながりかねないので十分注意をしてください(汗) では実際に上記の①②③の実際の見方について見てみましょう。
写真はアルミ電解コンデンサです。
容量:「220μF」 耐圧:「16V」 と読み取れますでしょうか? 写真のもう一つ青いアルミ電解コンデンサに書いてある85℃は、何度まで耐えられるか(それ以上の温度条件下で使うと、コンデンサの劣化がひどくなったり、壊れたりします) そして、「極性」については、大体のアルミ電解コンデンサでは別な色の筋で色分けされている先の足がマイナスです。 他の見分け方として、新品で買った場合、二本でっぱっている足は長さが違うはずです。長い足の方がプラスと覚えてください(このリード線の長さによる+-の見方は、ダイオードなどでも使えるので覚えておくといいと思いますよ) では早速電解コンデンサの種類について書いていきましょう。 一:アルミ電解コンデンサ 特徴:でっかい『容量』の物がある事。オーディオ用でなければそんなに値段が高くないこと。 容量の上から下までのバリエーションが豊富な事。1μF|10000μFとかなんでもござれ 欠点:『極性』を間違えたり、『耐圧』を守らなかったりすると故障どころか爆発することもしばしば(ニコニコ動画などで、コンデンサ 爆発 など検索すると……) オーディオ用途としては、各種特性(性能みたいなものです)が低いため、音を悪くさせる元凶みたいな扱いをする人もいます。 でも、手頃さと入手のしやすさを考えれば、元々アルミ電解コンデンサが刺さっていたところは、そのまま交換してあげればいいと思いますよ(高音質化を狙う場合は、低容量の電解コンデンサをフィルムコンデンサにしたり、下記のタンタルに変えたりする人がいます) ※両極性アルミ電解コンデンサといって、極性を気にせずに使えるアルミ電解コンデンサもあります。ただし
容量などの種類は少なく、値段もちょっと高めです。
写真の緑色テカテカのやつが、MUSE 両極性アルミ電解コンデンサです。多分よく見る両極性コンデンサだとこれかもです。 二:タンタル電解コンデンサ 特徴:アルミ電解よりちっちゃくて、大容量です。周波数特性がよくて、性能的に優秀とのこと。 音質的には低音のブーストなど、力強い響きになることが多いです。 欠点:希少金属のタンタルを使うせいで、値段がたっかいのです(汗) しかも逆電圧に弱いので、+と-の極性を間違えて取り付けると『ショート』を起こして、間違えたタンタルコンデンサだけでなく、周りの部品も道連れにして壊れます(´;ω;`) ※タンタルコンデンサは、+の足にマークが書いてありますのでよく確認してください。マークと足の長いほうが+ですよ。 三:ニオブコンデンサ タンタルコンデンサと同じような用途と特性を持っていますが、まだまだオーディオ分野などでは未知数の部品のようです。タンタルコンデンサより安くて大容量化できて、しかも逆電圧にタンタルよりは強いというメリットがあります。 ネットで探しても、オーディオ分野で使いました! という記事がなかなかHITしません。工業製品向けなのか、バラ売りされている通販などでは、種類がぜんぜんないのが欠点でもあります。 ②:セラミックコンデンサ
写真ではわかりにくいと思うのですが、オレンジ色をした丸い円盤(ホタテ?)だったり、青色の四角形のガムみたいな形だったりするのコンデンサです。
この写真では中央右のオレンジ色のやつですね。 特徴:高周波の特性はなかなか。 安い。 欠点:容量が小さい。 音が悪いと一般的に言われる(なんででしょう?) 古いアンプをいじっていると、よく円盤状のオレンジ色のセラミックコンデンサは見かけると思います。 容量が小さめなので、高音質化を狙って、フィルムコンデンサと交換する人がいるようです。 容量の読み方は、「1E 107」 とかちぃいいいいいさく書いてある場合ですと
1E→耐圧25V 107(一番右のケタ以外)→10×10の7乗pF(一番右のケタ) = 容量:100μF こんな感じで計算できます。極性は特にないみたいです。
1Eとか耐圧について書いていない場合は、一般的に50Vの耐圧と考えるそうですよ。 ③:フィルムコンデンサ 全部コンデンサはこれにしようZE! なんて言う人がいるぐらい、オーディオいじりをしていると絶賛されているコンデンサです。 写真の赤いやつです。隣のアルミ電解コンデンサと比べると、そのサイズの小ささが目立ちますが、容量の比率を考えると、やはりそこはアルミ電解コンデンサが有利です(写真のフィルムコンの22000倍の容量ですので) 特徴:所謂「良い音」がするコンデンサ。 サイズも小さめ。 欠点:値段が高い(汗) 容量が小さいのしかなく、大きな容量を考えると値段がとても高くなる。 フィルムコンデンサにもいろいろ使う材質による種類がありまして、各種音の聴き比べなんかをヒアリングしているサイトさんがありますので、「フィルムコンのオン異質 比較メモ」で検索するとHITします。 正直なところ、まだフィルムコンデンサに関してはお値段的な意味もあり、まだまだ手が出せていない状態です。 アンプやスピーカの高音質化を狙うわけでなければ、部品交換の際に特に気にする必要の内部品かもしれませんね(汗) なんだか最後の方は投げやりになってしまって申し訳ありません、これもひとえにフィルムコンデンサ系への自分の知識不足、音質試聴などの経験不足です(猛省) 今回は一旦これにてコンデンサについての記事を締めようかと思います。突っ込みどころが沢山あると思いますので、ご意見などありましたらお気軽にどうぞ(汗) できるかぎり改訂して、わかりやすく・見やすい記事にしていきたいと思います。 次回はちょっと連載をお休みして、入手したアンプの記事にしたいと思います。 拍手レス >ハヤサカさん >>ハードオフで遭遇 あまり個人情報をはっつけるのもアレなので、もしお時間に都合がある予定があれば、ハードオフで一度お会いしてみたいものです(笑) ジャンクコーナーでこれってどうでしょうとか買わないでいろいろ話せそうですね(笑) 今日の一言 「台風すごかったです……」 PR |
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